公開日 2011年02月24日
食中毒の心配な季節がやってきました。冬場は「ノロウイルス」が猛威をふるいましたが、夏場は「腸炎ビブリオ」や「病原性大腸菌O-157」などの細菌性食中毒が多くなります。ご注意下さい。
細菌性食中毒
原因菌として、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、ブドウ球菌などがあげられます。原因食品としては、魚介類(腸炎ビブリオ)、鶏卵(サルモネラ)などが特に要注意で、発病まで数時間から48時間以内のことが多いようです。
ウイルス性食中毒
ウイルス性食中毒の8割以上は「ノロウイルス」で、冬場に多い食中毒です。原因となる食品は「貝類(特にカキ)」ですが、汚染された調理場などから大流行する危険があります。
細菌の増殖
一般的に、少量の細菌を摂取しても発病しません。細菌数10万個以上で発病の危険が高まります。細菌の増殖スピードはとても早く、腸炎ビブリオは10分ほどで2倍になります。2時間で約4,000倍、3時間で26万倍、4時間では1,700万倍にもなる計算です。また、細菌が増えやすい気温は20℃~50℃といわれます。ですから、「刺身やスシ」を室温に2時間以上おいてから食べることは大変危険です。「お持ち帰り」は、さらに危険だ、ということが分かります。
食中毒予防のために
○しっかり「手洗い」をしましょう。
○台所は清潔に。
○まな板や包丁も、しっかり洗いましょう。
○生で食べることは、できれば控えましょう。
○加熱することで、多くの食中毒は予防できます。
○生で食べるなら、早めに食べましょう。
対処法
嘔吐、下痢、発熱などの症状が強いようなら、すぐに医療機関を受診して下さい。食中毒の可能性があるとき、下痢止めは飲まないで下さい。食中毒のときに下痢を止めると、体内で細菌がどんどん増殖して、生命に危険をおよぼすことがあります。注意して下さい。