インフルエンザに負けないぞ  上勝町診療所 木下英孝

公開日 2011年02月24日

インフルエンザの流行が心配な季節になりました。この冬を元気に乗り切るために、今回はインフルエンザのお話です。

インフルエンザウイルス

インフルエンザウイルスは、「低温で乾燥した環境」を好むので、寒さの厳しい冬場に大流行する傾向があります。特に今シーズンは11月には流行が始まっており、注意が必要です。

インフルエンザ予防策

  • ●うがい
    1. 外出から戻ってきたら、水でしっかり「ブクブクうがいとゴロゴロうがい」をしましょう。塩水やお茶でおこなうのも良いでしょう。殺菌消毒薬のうがい薬は、ノドの粘膜に有害性が考えられるので、お勧めできません。
  • ●マスク
    1. インフルエンザの感染は、くしゃみや咳で拡大します。流行の拡大を防ぐためには、マスクが最も効果的です。インフルエンザの季節は、病院受診の際はもちろん、買い物などに出かける時にもマスクを着用しましょう。
    2. マスクの内側に、水で濡らして強く絞った「濡れガーゼ」を入れておくと、気道の乾燥を防げてさらに効果的です。
  • ●室温調整(暖房)
    1. インフルエンザは寒いところで流行するのですが、暖房の効きすぎは良くありません。室外との寒暖の差が激しいと、自律神経の調子が狂い、病気にかかりやすくなります。部屋の温度は20℃以下が良いでしょう。(地球温暖化を防止するため、徳島県では暖房の設定温度19℃を推奨しています。ちなみに県庁内は17℃に設定していますよ。)
  • ●湿度調整
    1. 部屋の湿度を50―60%程度に保つと、インフルエンザウイルスの流行をおさえられるといわれています。部屋の空気が乾燥しないように、加湿器を使用したり、濡らしたタオルを干したりしましょう。ストーブを使用するなら、ヤカンで湯を沸かすと一石二鳥ですね。
  • ●免疫力アップ!
    1. バランス良い食生活を心がけましょう。特に果物をしっかり食べて、ビタミンを補給しましょう。
    2. ウォーキングなどの適度な運動で、体力を維持しましょう。
    3. 睡眠も重要です。毎日6時間から8時間くらい寝ると良いでしょう。
    4. たくさん笑いましょう。声を出して笑うことで免疫力が高まります。毎日、笑いのある生活をしましょう。

インフルエンザの治療

  • ●特効薬は?
    1. 内服薬のタミフルは、若年者に対して安全性に疑問があるため、使用しづらくなりました。吸入薬のリレンザという薬もあります。どちらも高熱が出る期間を短縮する効果があるといわれています。
  • ●隔離する?
    1. 家族の中で一人がインフルエンザにかかると、一緒に生活する家族にうつる可能性は高いです。できるだけ接触を避けて、別の部屋で生活することをお勧めします。寂しい感じもしますが、家族みんながインフルエンザで寝込むのは、もっとつらいことですよね。
  • ●しっかり安静に!
    1. 体調が悪いのに無理して仕事やスポーツをすると病気をこじらせてしまいます。室温と湿度が保たれた部屋でしっかり安静にすることが大切です。発熱が続いている間は、トイレに行く以外はできるだけ同じ部屋で過ごすことをお勧めします。

お問い合わせ

本庁 住民課
TEL:0885-46-0111