過活動膀胱について         上勝診療所   森 敬子

公開日 2011年02月24日

□何回もトイレに行く
□急におしっこがしたくなり我慢できないことがある
□トイレに間に合わず尿をもらすことがある

これらの症状を来す病気には前立腺肥大症や腹圧性尿失禁などがあります。そしてあまり聞いたことはないかも知れませんが“過活動膀胱”という病気もあります。過活動膀胱は日本に130万人以上はいると考えられますが、その半数しか通院していないと予想されています。
過活動膀胱とは、文字通り膀胱が活動し過ぎるためにおきます。しかし実際はこれらの症状を年のせいと考える人も多いといわれています。
膀胱の最大の機能は“尿をためる” “尿がたまったことが分かる” “たまっている全ての尿を外に出す”です。過活動膀胱の方を詳しく調べると、尿が少ししかたまってないのにトイレへ行きたいと思ったり、トイレに行ってもまだ尿が残っていたりします。診療所では尿検査で蛋白や潜血がおりていないか、バイ菌がいないか、血液検査で腎臓や血糖を調べた後、腹部エコーでどれくらいの尿をためれるかや、トイレへ行った後どれくらい尿が残っているかを調べます。
最初の質問にどれか一つでも心当たりのある人は、さらに下の質問もチェックしてみてください。

 

□朝起きたときから寝るまでに8回以上トイレへ行く
□夜寝てから朝起きるまでに3回以上トイレへ行く
□急にトイレへ行きたくなり我慢が出来ないことが週に1回以上ある。
□我慢できずにもらしてしまうことがある

これらのうち2個以上症状があれば過活動膀胱かも知れません。
日常生活で大切なことは、まず水分を摂りすぎないこと、身体を冷やさないようにすることです。アルコールやお茶、コーヒーなどは尿を作る作用があるので控えてください。また肛門周囲の筋肉を鍛えるともらすことが少なくなります。これは10秒間ずつ肛門を締めたりゆるめたりするような運動です。また薬もありますのでぜひ相談してみてください。

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本庁 住民課
TEL:0885-46-0111